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さっきまで雨が降っていたのですが、突然晴れてきました。
たまたま通りかかった公園の桜が綺麗だったので写真を撮りました(^^

僕と魔王はリビングの机に用意してあるハンバーグの前に黙って座った。
岬ねぇちゃんのハンバーグは付け合せの人参やポテトなども付けてくれて、レストランで食べるやつよりも美味しい。
しかし、今はそれ所ではなく、魔王のをどう説明するか考える事で頭がいっぱいになっていた。

「さぁ、冷めないうちにどうぞ!」
岬ねぇちゃんは満面の笑顔で早く食べるように促した。

「うっ……うん」
僕と魔王は目を合わせ、促されるままハンバーグを食べ始めた。
魔王は自分の姿が見える人間がいる事に納得がいかないようで、首をかしげながら岬ねぇちゃんを見ている。

僕は美味しいはずのハンバーグを食べているのに味わう余裕が無く、岬ねぇちゃんの顔もみれない。

「おぉおッ!!」
魔王が大きな声を上げた。
僕は何か起きたのかと思い、驚いて魔王を見た。

「美味いッ、これは美味いぞッ」
魔王は岬ねぇちゃんのハンバーグを食べて感動し、美味い美味いと言いながらモリモリ食べている。
僕の心配をよそに気楽なもんだと少し腹が立った。

「あら嬉しい、作った甲斐があるわぁ」
と岬ねぇちゃんも上機嫌になったので良かった。

「育美とはどこでお友達になったのかしら?」
岬ねぇちゃんが魔王に質問した。
僕はその瞬間凍りつき、魔王に余計な事を言うなと目で合図を送ろうとした。
しかし、魔王はハンバーグに夢中で、僕の合図を見ちゃいない。

「つい先ほどご主人さまがワシを魔界から呼び出したんじゃ!」

「ちょッ!!」
僕は魔王のストレートな返答に驚き、声を上げてしまった。

「へ~、魔界から人を呼び出すなんて育美に出来るんだぁ、凄いね!」
岬ねぇちゃんは楽しそうに僕のほうを見ながら話している。
まったく疑問に思っていないのか、始めからまったく信じていないのか……どっちなのか分からない。

「魔王さん、まだハンバーグあるわよ?」
岬ねぇちゃんは魔王の皿にハンバーグをもう一つ乗せた。

「ご主人さまは凄い能力をお持ちですよ」
「これからワシと力を合わせてこの世界を少し浄化していただく」
使いされたハンバーグをモリモリ食べながら魔王は言った。

「え~~ッ、凄いじゃない育美」
岬ねぇちゃんが嬉しそうに僕の方を向いた。

こんな話を聴いてすぐに受け入れてしまうって……ネジが外れてる所があると思っていたけど。
もしかすると岬ねぇちゃんは凄い大物なのかもしれない……。

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