.
岬ねぇちゃんが階段を上がってくる音が聞こえた。
「育美ぃー、帰ってるんでしょ」
僕は慌てて机に座り、ノートを開いて勉強をしているフリをした。
ガチャッ!
「ただいまー、今晩はハンバーグ作るね」
僕の部屋の扉が勢い良く開いて、岬ねぇちゃんが入ってきた。
何度言ってもノックをしてくれないので僕はもう諦めている。
「あっ、ああ」
「おねぇちゃん、お帰り」
僕は自然に振舞おうとしたが、演技しようとすればするほどぎこちなくなってしまう。
幸い、岬ねぇちゃんには魔王は見えないらしく、なんの反応も無い。
僕は魔王の方を見て、魔王がいることを確認した。
魔王は僕が慌てているのを見ながらニヤニヤと笑っていた。
ねぇちゃんには魔王が見えていないと分かり、安心した。
「晩飯できるまで勉強するから、出来たら呼んで」
僕はそう言って机に向かった。
もちろん勉強すると言うのはウソだけど。
岬ねぇちゃんは頷いて部屋を出て行こうとしたが、扉を閉めかけた扉をもう一度開けて言った。
「お友達も晩御飯食べていく?」
僕と魔王はひっくり返った。
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ひこちんのブログ最近みだしたから、前のはチェックしてなくて…でも、面白そーなんで暇な時間見つけて始めっから読んでみまぷ☆
とりあえずまだ、14しか読んでないから色々謎w
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